Published on

「デジタルマーケティングの定石」Note_1

Authors

この本を読んだきっかけ

普段お世話になっている、S 氏が「デジタルマーケティングの定石」垣内 勇威 (著)という本をお薦めしていたので、早速読んでみることにしました。

デジタルマーケティングについては、数年前、オンラインコース Udacity の「Digital marketing Nanodegree」も修了したし、IoT 企業で web サイト作成や広報を経験してきたので、S 氏からこの本をお薦めされた時に、「そんなの読まなくてもわかってますよ」とちょっと思ってましたが・・

結果、役に立つ良い本!!

だと感じました。この本から自分なりに理解したことを Book note として書いていこうと思います。

私のベリーダンスの師匠がいつも言う「👩🏻  出来ていると思っている人が、一番出来ていないのよ〜」の言葉通り、読み進めていくうちに、ハリセンで後ろから頭をバーンと叩かれたような、ショックを受けたというか、自分がどれだけ無知か気付かされました。

傲慢が一番良くない。人間、謙虚に、役に立つ情報をどんどん吸収していかなければいけませんね。

なので、Co-founder として今年、一からプロダクト開発をしていく上で、この本で得た知識を存分に役立てていこうと思います。

多くの人はデジタルで何が「できること」「できないこと」なのかを理解していない。

現在、マーケティングをしていく上で欠かせない手段となったデジタルマーケティングですが、大半の人(ビジネスパーソン)はちゃんと理解していない。デジタルは万能ではないのだ。 デジタルには「できること」と「できないこと」があるのを理解しよう。

本の中では、2 つの転職サイトでどちらがユーザーの登録率が高いかを比較。一つはユーザー自身がさまざまな求人を検索・比較できるサイト A、もう一つはシンプルに、無料なので、とりあえずユーザー登録しませんか?とだけ訴求しているサイト B。

ここで登録率が高い方はサイト B で、

  • 「ユーザーの心理」を理解した上でサイトを作っている。
  • 「無料なのでまずは登録だけでも!」という風に、敢えてハードルを低くしてあげている。
  • サイト B は、「WEB サイトの役割」を理解した上でデザインを組んでいる。

デジタルができないこととは?

① お客様と対話できない

デジタル媒体は、ユーザー自身が情報を取っていくため、サービス提供側からより詳しい情報を追加していく事ができない。ユーザーはそこで興味を失ったり、探しているものがないと数秒で離脱できてしまう。 ユーザーは何かを検索しているときは、猪突猛進である。好きなもの以外の、他の余計な情報は取ろうとしない。そこからずれた情報があれば即離脱。 (AI チャットボットを採用しているサイトもあり、インタラクティブになってきているが、それでも限界はあるように思える。)

② ユーザーの状況を把握できない

もちろん目の前にユーザーがいないので、ユーザーの心理状態、心の動きなどを把握できない。アナリティクスツールからのデータからはそれらの情報を得ることはできない。行動の履歴は見えるけど、その理由まではわからない。 中途半端にデータがあるせいで、ユーザーのことを知っていると過信している。

③ ブランディングはできない

かっこいいロゴやサイトデザインの美しさでは、ユーザーの認識は変化しない。大半のユーザーは、目的があってサイトを訪れるため、コンテンツ(彼らが探している内容の)にしか興味がない。見栄えよりも何を説明しているかが大事

また、マス広告のようにコストをかけて一気に認知を高めると言うことは出来ない。デジタルは、ターゲティングをして、地道に続けていかねばならない。

デジタルができること

デジタルは、少しでも見込みのある人をたくさん集めることができる。 そこから、デジタルでは出来ないお客様とのヒアリング、それをもとにセールスがターゲットとするお客さんを選んでいくべき。 中小企業ができることは、コンテンツの質を高めて、権威のあるサイトにリンクを貼ってもらうことなど・・。